美しい30代を作る食事の摂り方その6

美しい30代を作る食事の摂り方その6

ダイエット目的だけで飲むと危険な薬もあります

 

ここで少し、漢方薬のお話をしましょう。

 

漢方薬の特徴は、その人に合った「オーダーメイド療法」に基づく薬であるということです。

 

また、現代人に増えている「冷えが原因の病気」によく効くということです。

 

どちらの特徴も、西洋医学にはない概念ですから、その処方も西洋医学とは違っています。

 

便秘を例に挙げると、まず便秘の原因は大きく二つあります。

 

一つは「便の滑りが悪い」場合、もう一つは「腸の動きが悪い」場合です。

 

それらに対して西洋医学では、便秘薬の処方として次のようなものがあります。

 

腸内に水分を引き寄せて、便の滑りをよくする「塩類下剤」が一つ。

 

もう一つは、大腸を刺激して腸の動きをよくする「大腸刺激性下剤」です。

 

一方、漢方では、先はどの二つの原因のほかにも、その人の体質や、冷えの有無などを診て、判断します。

 

そして漢方薬の処方に隕らず、体質改善を図るための生活の見直しも重要と考えます。

 

例えば筋肉質で体温が高く、全身の代謝がいい体質の人は、その代謝のよさから腸内の水分が少なくなる傾向にあり、「便の滑りが悪い」便秘になりがちです。

 

一方、体温が低くて冷え性の人は、「腸の動きが悪い」便秘を招きがちです。

 

水分のとりすぎが便秘を招く可能性があると前述したように、特に体温が低くて冷え性の人はあまりたくさん水を飲まないほうがいいといえます。

 

しかし体温が高く、代謝のいい人の「便の滑りが悪い」便秘には、水分をとることが便秘解消に有効な場合もあります。

 

このように個々の状態は違いますので、処方もオーダーメイドとなるのです。

 

便秘に対する漢方薬は多くの種類がありますが、体力がなくて便の滑りが悪い人には麻子仁丸、体力があって赤ら顔の大には三黄瀉心湯などが代表的なものです。

 

そのなかで気をつけてほしい薬があります。

 

体力があって、腹部の脂肪が厚い人の便秘薬として処方されることの多い、防風通聖散です。

 

この薬は、尿、便、汗の出をよくして、老廃物の排泄を促す働きがあり、肥満体質の人のダイエット薬として用いられることがあります。

 

しかし、それほど太っておらず、体力のない人がダイエット目的で服用すると、肝機能障害などの副作用が出る場合があり、危険です。

 

目的や体質を考えずに薬を飲むのは、避けたほうがよいでしょう。

 

安易に薬を飲む前にれんこん湯・だいこん湯を試してみましょう

 

風邪による発熱や、鼻水、せき、たんなどの症状を、安易に薬で止めることは避けなければなりません。

 

体が老廃物などを外に出して、正常な状態に保とうとしているのを、妨げてしまう可能性があるからです。

 

無理に薬で止めると、風邪が治りづらかったり、症状が長引いたりする可能性もあります。

 

とはいえ、せきがひどかったり、のどが痛かったりすれば、なんとか症状を抑えたくなります。

 

そこで試していただきたいのが、れんこん湯です。

 

 

【れんこん湯のつくりかた】

 

  1. れんこん40gをよく洗って、皮をむかずにすりおろし、ふきんで絞った汁をカップに入れます。
  2.  

  3. そこにすりおろしたしょうがの絞り汁少々と、熱湯を注ぎ、粗塩やしょうゆで味を調えます。

 

 

このれんこん湯を飲めば、のどか楽になり、体が温まってくるはずです。

 

また、下痢止め薬も同様に、安易に飲むのはやめましょう。

 

病院で診察を受けたほうがいい下痢もなかにはありますが、日常で起こる下痢のほとんどは、水分のとりすぎによる冷えによって引き起こされます。

 

薬で下痢を止めると、水分や老廃物が排出されず、さらなる体調不良を招く可能性があるのです。

 

下痢になったら、まずお腹まわりを中心に体を温め、汗や尿をたくさん出して水分を排出しましょう。

 

そして、だいこん湯を試してみましょう。

 

 

【だいこん湯のつくりかた】

 

  1. だいこんを2〜3pほどすりおろして熱い番茶を注ぎます。
  2.  

  3. すりおろしたしょうが小さじ1、好みでしょうゆを入れます。

 

 

このだいこん湯は胃腸の荒れを修復して、粘膜を癒しますので、腸の働きを整えるのに役立ってくれます。

 

また、腸内の細菌バランスが崩れて下痢になる場合もあります。

 

そんなときは濃いめに入れた紅茶に、はちみつを入れて飲んでみましよう。

 

はちみつに含まれるオリゴ糖が細菌バランスを調整してくれるとともに、殺菌作用によって下痢の原因となる大腸菌やウェルシュ菌を退治してくれます。

 

痛み止め薬はなるべく控えましょう

 

頭痛持ちという人のなかには、痛み止め薬が手放せない人が少なくありません。

 

しかし、この痛み止め薬も、なるべく控えたい薬です。

 

なぜかというと、痛み止めは解熱鎮痛剤ともいうように、痛みを抑えるとともに熱を下げる、つまり体を冷やす薬だからです。

 

頭痛は、水分のとりすぎと冷えが原因となる場合が多く、女性に頭痛持ちが多いのは、男性よりも体が冷えやすく、水をため込みやすいからです。

 

漢方では「冷えは水を呼び、水は痛みを呼ぶ」といいますが、水毒によって頭痛の症状が出やすくなると考えられます。

 

周期的な痛みがスキンスキンと頭の片側に起きる偏頭痛は、女性に多い頭痛の一つですが、これも水が原因です。

 

血管のなかの水分が増えることで、脳内の血管が広がって偏頭痛となるのです。

 

また、頭がジワッと締めつけられるように痛む緊張型頭痛は、慢性的な緊張やストレスによる血流の滞りが原因のことが多いようです。

 

緊張やストレスによって首や肩の血行が滞って、頭痛を招きます。

 

頭痛を治したいときは、痛み止め薬になるべく頼らず、水分を控えたり、体を温める生活にしていきましょう。

 

特に「手浴」は頭痛に効果的です。

 

洗面器を二つ用意し、一つには42〜43℃の熱めのお湯を、もう一つには冷水を入れます。

 

まずお湯に両方の手首から先を3分間浸し、その後、冷水に10秒浸します。

 

これを5回繰り返すと、末端の血行が促進され、それにより上半身の血行が促されて痛みの緩和につながります。

 

そのほかにも頭頂部にあるツボ、百会を、指で数回、刺激したりします。

 

また、利尿作用と温め効果のあるしようが紅茶を飲むのもいいでしょう。

 

ただし、突然の激しい頭痛にはくも膜下出血や脳出血など、重篤な病気の恐れもあります。そのような場合は早めに専門医に診てもらってください。

 

すべての臓器は血行によって動いています

 

胃腸、肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、子宮、卵巣など、私たちの体のなかにはたくさんの臓器があります。

 

そして、それぞれの臓器は、私たちが食べたものの消化や吸収、体のなかの老廃物の排泄など、さまざまな働きをしています。

 

これらの臓器が元気に慟くために必要なものはなんでしょう。

 

答えは、新鮮な血液です。

 

酸素、栄養素、白血球、免疫物質などを運び、さらには不要となった老廃物圭でも運び去ってくれる新鮮な血液があるからこそ、臓器はその
役割を果たすことができるのです。

 

臓器の働きを低下させてしまう一番の原因は、血行の滞り。

 

血行の滞りは冷えによって起こりますから、冷えが臓器の働きを妨げ、臓器の病気を招くこともあるのです。

 

ところで、がん細胞というものはは35℃台で最も増殖し、39.3℃になると死滅するということがわかっています。

 

平熱が低い人はそれだけで免疫力が低くなっていますし、がん細胞も増えやすい状態ですから、がんになりやすいといえます。

 

これを考えると、体のなかでも体温の低い臓器は、がんができやすいと考えられます。

 

まず乳房。

 

これは胴体部から遠いうえに、血行が少ない脂肪組織のため冷えています。

 

また、管腔臓器といわれる食道・胃・大腸、肺、子宮・卵巣もがんのできやすい臓器です。

 

管腔ですから真んなかに細胞がなく、外界につながっているため、冷えているのです。

 

一方、体のなかでがんができにくい臓器が三つあります。

 

それは心臓、、脾臓、小腸です。

 

心臓と小腸は一日中動いているので、温かい臓器です。

 

脾臓は赤血球が集まっているので、これも温かい臓器といえます。

 

冷えている臓器を病気にしないためには、体を温め、全身の血行をよくして、臓器を温めることが大事です。

 

体を温める方法は入浴や運動などいろいろありますが、簡単なのは腹巻き。

 

特にお腹には臓器がたくさんあります。

 

それだけ血行も豊かということですから、お腹を腹巻きで温めれば、全身に温かな血液が流れて、全身が温まります。

 

心の冷えと体の冷えは連動しています

 

心が不調になると体が冷える…。

 

体が冷えると心が不調になる…。

 

これは心と体、どちらが不調になっても、もう一方に悪影響が及ぶということ、つまり心と体は深くつながっていて、お互いに影響を与え合っているということです。

 

例えば「いつもイライラして、毎日がストレスだらけ」という人は、多くが冷え性であったり、冷え性予備群と考えられます。

 

実際に、フラストレーションがたまっているという人の体温を測ってみると、平熱が35℃台という人も多くおられます。

 

しかし人が特別なのではなく、誰にでも起こりうることです。

 

なぜなら私たちの誰もが持つ自律神経の働きが、ストレスや冷えと関係しているからです。

 

精神的なストレスを感じると、私たちの体はそれに対抗しようとして、交感神経が活発に働きはじめます。

 

戦闘モードに切り替わったような状態です。

 

そうなると、副腎からアドレナリンというホルモンが分泌されて、全身の血管が縮まり、血圧が上がります。

 

それによって末梢の血行が減り、全身の血行が滞って体が冷えていくのです。

 

また戦闘モードですから、そのためのエネルギーを準備するために血糖値を上げる副腎皮質ホルモンが分泌されます。

 

この副腎皮質ホルモンはリンパ球を溶解してしまうので、免疫力が下がります。

 

免疫力が低下すれば、不調や病気にもなりやすくなります。

 

ストレスがたまると、体が冷えて、不調につながるのは、こうした理由からです。

 

体が冷えていれば、体の疲れはなかなか解消されません。

 

疲れがあればストレスもなくなりませんから、悪循環に陥るでしょう。

 

日照時間が少なく気温の低い寒い国や地域では低体温になりやすいのですが、うつ病などの精神疾患は、暖かな南の地域より寒い地域に多いという傾向があります。

 

また、うつ病の人は、気温も体温も低い午前中は調子が悪く、気温も体温も上昇してくる午後は調子が上向くという場合が多いようです。

 

寒さや冷えとうつは関係があるのです。

 

体の冷えや、寒いと感じる状態、そしてストレスを放っておくことなく、心も体も温めて、元気に過ごしていきたいものです。