美しい30代を作る食事の摂り方その4

美しい30代を作る食事の摂り方その4

しょうが、しそを食べれば、心も体も軽くなります

 

しょうがは体を温める食材の代表的なものとして有名で、日常的にとっている人も多いでしょう。

 

しようがを食べると辛みを感じますが、これは、ジングロンやジングロールという成分によるものです。

 

これらの成分が血管を拡張させ、血行をよくしてくれます。

 

さらに、腎臓の血行もよくなるので、尿の排泄が促されて、むくみや水太りの改善につながります。

 

実は、しょうがの効能は体を温める以外にもたくさんあります。

 

というのも、しょうがに含まれる400を超える成分が作用し合って、さまざまな効能が生まれるからです。

 

汗やたんを出させる作用からデトックスが進んだり、保温効果、鎮痛作用、せき止め、吐き気止め、殺菌作用のほか、かゆみを抑える作用もあります。

 

また、白血球の働きを促進して免疫力を上げたり、血液をきれいにして血栓を防いだり、血圧調整、めまいや耳鳴りの軽減にも効果があります。

 

さらには胃腸の内壁を強くしたり、唾液、胃液、胆汁の分泌を促進させて消化を助けたり、コレステロールの改善も期待できます。

 

注目したいのは、メンタルにも効果があることです。

 

脳の血行をよくするため、うつの改善や予防に役立つという研究もあります。

 

漢方では、しょうがは「気剤」といわれ、「気」の流れをよくして、精神的な不調を改善するとされています。

 

気というのは、目に見えないものなのですが、常に体を巡っていて、全身に働きかけていると考えられています。

 

そのため、漢方では最も大切なものの一つであると捉えています。

 

そして、気の流れが滞れば、全身のさまざまな機能に障害をきたすといわれています。

 

そんなときは、何かがつかえた感じや、全身のだるさ、無気力、憂鬱な気分を感じるなどの症状も出ます。

 

気剤は、気の滞りをなくして巡りをよくする作用があるもののことで、しょうがのほかにしそも気剤として使われます。

 

体や気分が重いときは、しょうがやしそをとるようにすると、心身ともに軽くなれるでしょう。

 

ちなみに、生のものだけではなく、しょうがはチューブ入りやパウダー状のものでも、効果は変わりません。

 

陽性食品を食べれば、体も引き締まります

 

「人は食べたものと同じ形になる」という、漢方の「相似理論」についてお話ししました。

 

陰性食品を好んで食べる人は、ぽちゃぽちゃとした水太り体型になりやすいというものでしたが、ここでは逆の陽性食品について触れましょう。

 

陰性食品は、白くてふわふわした食べ物が多いですが、陽性食品は、黒っぽいものや濃い色で、硬めの食品が多いのが特徴です。

 

代表的なのは黒パン、そば、玄米、ごぼう、ひじきなど。陰性食品のような、ふわふわした感じや水っぽさはなく、どちらかといえば引き締まった印象の食品といえるでしょう。

 

このような陽性食品は、体を温める作用を持っています。

 

全身の血行をよくし、基礎代謝を上げますから、水はけのいい体をつくり、むくみや水太りを解消してくれます。

 

つまり、引き締まった、やせやすい体へと導く食品なのです。

 

同じようなカロリーをとっていても、ふだんから陽性食品を好んで食べている人は、太りにくく、引き締まった体をしているはずです。

 

ですから、陰性食品を好んでいた人も、積極的に陽性食品を食べることで、体を変えていくことは可能です。

 

また、暑い夏は冷たい陰性食品を食べたくなりますが、これは体を冷やす食べ物をとって、体内の熱を下げようという作用が無意識に働くため。

 

しかし、現代は夏でも冷房の効いた部屋で過ごすことが多く、あまり体内の熱を下げる必要がありません。

 

それどころか夏なのに体が冷えている人も多いくらいです。

 

ですから一年を通して、特に夏は陽性食品を中心に食べて体を温めることが大切です。

 

さて、相似理論には「形が似ているものは同じような働きがある」という一面もあります。

 

人間を植物にたとえると、下半身(おへそから下)は植物の「根」にあたります。

 

ですから、むくみで下半身が弱っているときには、人間の下半身に似ている植物の根を食べれば、働きが強化されると考えるのです。

 

具体的にはごぼうやにんじんなど土のなかにできる根菜類は、腎臓を含めた下半身を強化して温め、発汗や排尿を促す食べ物とされています。

 

特に、ごぼうに含まれるイヌリンという成分が強い利尿作用を持っているので、むくみの解消に効果的です。

 

ごぼうに、滋養強壮効果の高いにんじんと、体を温めるしょうがを加えたきんぴらは、むくみ解消のおすすめメニューです。

 

ごぼうは、皮に近い部分に栄養が多く含まれてい圭すから、調理のときには皮を厚くむきすぎないことがポイントです。

 

「腎臓を含めた下半身」といいましたが、漢方では下半身が弱っていることを「腎虚」といいます。

 

足腰の筋力不足、血行不良、腎臓を含めた下半身すべてにある臓器の働きが弱っている状態で、下半身のむくみやしびれ、頻尿・乏尿、更年期障害などさまざまな症状が現れます。

 

腎虚を改善するためには、ごぼうをはじめとする根菜類をとって下半身を強化し、陽性食品で血行をよくすることがとても大切だといえるでしょう。

 

「ごま湯」を飲んで、美白になりましょう

 

女性は特に鏡を見たとき、目の下にく圭があったり、肌にくすみやしわがあると、憂鬱な気分になるのではないでしょうか。

 

なんとか透明感のある美白肌になりたいと、いろいろな化粧品を試す人もいるかもしれません。

 

ここでは、体のなかから美白肌を目指す、とっておきのアドバイスをしていきたいと思います。

 

目の下のくまや顔のくすみを招く要因の一つは、顔の皮膚の血液が滞っていることです。

 

漢方でいうところの「お血」と考えられます。

 

お血は血行不良ですから、血液が細胞に十分な栄養を運べず、老廃物も回収できないという状態です。

 

顔の皮膚の血液が滞っているということは、皮膚細胞に栄養が届かず、老廃物も回収できていないということ。

 

その結果、さまざまな肌トラブルが現れるというわけです。

 

漢方には「気・血・水」という重要な要素があり、この三つのバランスが崩れると、体の不調や病気につながると考えます。

 

これまでも、気の滞りから心身が重く感じられたり、水毒が不調を招いたり、食べすぎが嵜血につながって免疫を落としたりという例を紹介してきました。

 

こうした不調を感じたら、病気になる前に根本的な原因を探って、とり除くことが大切です。

 

病気の手前である「未病」を改善することが、病気の予防につながるからです。

 

ですから、くまやくすみを見た目の美しさの問題として捉えるだけでなく、体の不調の現れとして考えることが大事です。

 

根本的な原因であるお血を、体のなかから改善していけば、肌もきれいになり、体調もよくなるはずです。

 

全身を温めれば美しい健康肌を導けます

 

くまやくすみの改善には、まず顔をマッサージして血行をよくしましょう。

 

それだけでは根本的な解決にはなりませんので、体を温めて、全身の血行を促すことも大切です。

 

また、できてしまったしわは完全になくすことは難しいのですが、改善と予防は可能です。

 

しわは皮膚のコラーゲン不足や破壊が原因ですから、コラーゲンの生成を促し、破壊を防ぐことがポイントとなります。

 

そのためには細胞を活性化させることが大事で、やはり体を温め、血行をよくすることにつながっていきます。

 

加えて、ビタミンA・C・Eを多くとるようにしましょう。

 

特にビタミンCは、オキシプロリンというコラーゲンをつくるアミノ酸の材料となります。

 

いちごやさつまいもにはビタミンCが多く含まれますから、積極的にとるといいでしょう。

 

また黒ごまは美肌に欠かせない食材です。

 

コラーゲンの破壊によるしわを防ぐゴマリグナンやリノール酸、アンチエイジングに効果的なビタミンEを含み、血行の促進、美白にも効果があるのです。

 

おすすめのとりかたはごま湯。

 

黒ごま15gと水400ミリリットルを鍋に入れ、半量になるまで煮詰めます。

 

これをごまごと飲みましょう。

 

美肌と美白に効果的な黒ごまを、たっぷり摂取できます。

 

食事は「腹六分目から腹八分目」に抑えましょう

 

食べすぎの弊害はすでにお話ししたとおりですが、1日2食や朝食抜きをすぐに実行するのはつらいという人もいることでしょう。

 

意識しすぎてストレスになるのは逆効果です。

 

やはり1日3食は食べたいというのであれば、まずは、小食を心がけるつもりで腹八分目にし、よく噛んで食べるということから始めましょう。

 

昔から、「腹十二分目に医者足らず、腹八分目に医者いらず」

 

という言葉があります。

 

昔の人の運動量から見て腹八分目で医者いらずならば、現代人であれば腹六分目ぐらいが適量かもしれません。

 

それだと空腹になるのではと、心配になるかもしれませんが、その「空腹の時間」が実はとても重要なのです。

 

空腹の時間ができると、老化を遅らせ寿命を延ばすというサーチュイン長寿遺伝子が活性化するからです。

 

この遺伝子は、ふだんは活性化しておらず、食事量が少ないときや空腹時に活発になる性質があるのです。

 

人間はこのサーチュイン長寿遺伝子を全身で七つ持っていますが、そのうちの一つはインスリンの分泌を促進し、がん抑制遺伝子の働きも促進します。

 

つまり、食事量を減らせば、糖尿病予防やがん予防、長寿も期待できるのです。

 

特に女性は、食べすぎによって胃腸に血液が集中すれば、卵巣や子宮に血液が充分に行き渡らないことも考えられます。

 

生理痛やPMSで悩んでいる方は、生理が始まる数日前から、食事の量を腹六分目から腹八分目にとどめることをおすすめします。

 

また、お昼を食べると眠くなってしまうという人がい圭すが、それは食べすぎているからです。

 

消化するために胃腸の血行が増え、脳に血液が回らなくなるのが、眠気の原因なのです。

 

私自身、お昼は忙しいということもあって、おせんべいやクッキーなどをつまむだけというのがほとんどです。

 

たまに昼食として食べるときは、温かいわかめそばに、ねぎと七味唐辛子をたっぷりかけ、ときにはすりおろしたしょうがを加えています。

 

そばは陽性食品で、血管を強くして動脈硬化や脳卒中を予防するビタミンPをはじめ、ミネラルが豊富ですし、わかめには繊維質が含まれています。

 

小食であっても、体を引き締め、冷えを解消するメニューを考えて、食べるようにしています。